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これは日々の作業を通して学んだことや毎日の生活で気づいたことをを記録しておく備忘録である。

HTML ファイル生成日時: 2026/04/23 21:46:11.238 (台灣標準時)

落ちぶれた我が祖国

TBS ラジオだったか、文化放送だったか、どちらだったかよく覚えていないの でござるが、去年、ラジオ番組で、 1976 年 5 月に当時の宮沢喜一外務大臣 が話したという言葉が紹介されていたでござる。最近、その発言の内容がニュー スで取り上げられることが何度もあったようでござる。宮沢喜一外務大臣の発 言は国会でのものだったようなので、国会の議事録がないかどうか探してみた でござる。すると、すぐに見つかったでござる。以下で参照できるようでござ る。

以下の内容でござった。


七五年に百億ドルのアンバランスがOPECの国々とありまして、しかしわが
国としては七五年度の貿易収支は五十八億でしたかのともかく黒字になって、
グローバルなバランスとしては黒字を生んだ、そこまではよろしいわけですけ
れども、しかし、OPECというものに百億ドルの赤字がありながら全体で五
十八億ドルの黒字を出すということは、どこかの地域に、今度は逆にこっちの
非常な輸出超過があることになっているはずであって、またそういう問題を生
むわけでございますから、確かに一つのOPECに向かって百億ドルのアンバ
ランスというのは、全体ではカバーできても、ほかに問題を生んでいるという
ことになってくるわけでございます。ですから、永末委員の御指摘になるよう
な問題は、私は確かに問題だと思います。

 さてしかし、その兵器の輸出ということですが、わが国は御承知のように武
器三原則というものがあり、その際どのようなものを武器というかということ
については、先般統一見解を予算委員会を通じましてお示しをいたしてござい
ます。で、それに当たるものは、やはりわが国としては輸出をしないというの
が本当であるというふうに、いまだに私は考えております。

 ただ、そのような哲学を持っているのは恐らくわが国だけと言ってもいいぐ
らい世界の中では少数であって、売る方、買う方、おのおの兵器というものに
ついての哲学はわれわれとは全く異なります。そして、買う方は、恐らく国の
安全とか——その国と言うときの考え方も実はいろいろだと思いますけれども、
プレスティージとかいうことで買う。これが第一のプライオリティーだと考え
ているようでありますし、また、供給する方の側は、兵器産業というものがあ
る意味でその国の経済体質の中にもうはっきり組み込まれておって、そこに罪
悪感というものは伴っていないというのが現状だと私は思うのです。

 むろん、経済政策的に言えば、兵器産業、兵器の生産とかあるいは兵器の購
入とかいうものはいわゆる非生産的なものでありますから、本当はそういう姿
では経済発展というものには余り寄与しないという問題があることは、永末委
員もよく御承知のとおりですが、そう申してみても、いまの現状というものは
わが国が言ったとてなかなか簡単に変わるものではない。少し遠いことを申せ
ば、わが国のようないわゆる軍備らしい軍備を放棄したという国が歴史上繁栄
していく、そういうパターンというものが示せれば、長い時間がたてばこれは
一つのいい教訓になってくるかもしれないと思いますけれども、これは時間の
かかることであるというようなことから考えますと、どうも残念ながらこのよ
うな兵器をめぐる取引というものは現実として考えざるを得ない。

 そこで、わが国がそこへ入っていくかどうかということについては、やはり
どうしても消極的に考えるべきである。たとえ何がしかの外貨の黒字がかせげ
るといたしましても、わが国は兵器の輸出をして金をかせぐほど落ちぶれては
いないといいますか、もう少し高い理想を持った国として今後も続けていくべ
きなのであろう。どこまでが兵器でどこからが兵器でないのかというようなこ
とは、議論してできないことはありませんけれども、いやしくも、疑わしい限
界まで近づいていくことも私としては消極的に考えるべきではないかと思いま
す。

fig_202604/www_miyazawa_00.png

我が祖国、とことん落ちぶれてしまったのでござるか。



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